データの重要性の再認識
今回の火災ではお客様のデータを預かっているサーバが奇跡的に被災しなかったので業務を止めずにすんだが、データを喪失した場合の業務への影響を改めて考えることになった。
サーバの設置場所の再検討
会社内のサーバ設置位置を再検討し、どこに設置すると最悪のケースに備えることができるのかを検討した。また会社から離れた別の場所に設置したサーバでもデータを保管し、定期的にバックアップを取っている。IT部長は週に一度、本社のサーバにバックアップデータが取られているかをチェックしている。
単独型計画から連携型計画へ
当初から、連携型計画を策定することを見すえていたが、まずは単独型計画で、自社の状況を把握し、地固めをしてから連携型計画へと進んでいった。手順を踏んだことで計画がより確実なものとなった。
被災時の協力体制の大切さ
火災に遭ってから1週間の間はライバルである同業者にいろいろと助けてもらい、自社だけでの事業継続は本当に難しいと考えた。今回の事業継続協力化計画の申請にあたり、それを踏まえ同じ名古屋だと同時に被災する可能性があるので他県での連携先を探すことにした。
それ以外に、近隣で腹を割って話せる親戚のような同業者を作っておくと心強いと思う。火災の時は、営業部長の弟が勤めている名古屋市内の印刷会社が、事務所スペースに困っていないかと声をかけてくれたり、印刷物を優先して刷ってくれたり、本当に助けてもらった。
被災時でも品質を下げない
印刷用のプロファイルや抜き型など、被災時にも同じクオリティのものが作れるように、連携先企業と平時より情報のすり合わせを行っておくとよいと気づいた。