防災マニュアルの制定
2011年の東日本大震災後に各社でBCP策定の機運が高まり、組合でも白山市の「地震あんしんマップ」をチェックしたところ、震度6以上の地震が想定されていた。組合各社の防災担当者を集めてヒアリングを行い、震度5以上の地震発生に対応できるよう、自主防災マニュルの策定に取り組んだ。
青年部主導による効果
自主防災マニュアルの策定を行った組合の青年部の「特別防災委員会」は、さらに普段の防災活動に取り組むため、常設の「防災対策委員会」に格上げされた。青年部は次世代経営者の集まる組織。活動が活発になると結束力も強くなり、中小企業の懸念でもある「事業継承」においても未来が明るくなってきている。
防災訓練と伝達訓練の実施
自主防災マニュアルに基づき、組合全社での防災訓練を年に一度実施している。防災訓練は、地元消防署と連携し、放水やAEDなどの訓練を行う。工業団地内にある保育園も参加し、地域ぐるみの防災訓練となっている。また、水質汚濁(油流出)事故の報告を、速やかに組合へFAXで報告するなどの伝達訓練を行っている。
企業評価のアップ
発注企業から危機管理対応について問われた際、組合に参加している企業は、組合の防災活動や事業継続力強化計画への参画について報告し、それが実績として評価されている。地元消防署、警察、市役所と連携することによって、地域も組合の活動を評価している。