従業員には、入社時に研修で各部署を一通り回らせ、その後も年2回の人事異動であらゆる職種を経験してもらい、どんな業務もこなせるように多能工化(マルチタスク化)を図っている。そのおかげで繁忙期でも派遣社員やアルバイトを増員せずに乗り切ることができ、結果的に人件費を大幅に削減できた。それは賞与などの形で従業員に還元を考えている。慣れない臨時スタッフにできるだけ頼らず、避難訓練を経験している従業員ばかりだということは、防災の観点からも心強い。
同業者の被災経験を教訓に、データ保管を徹底
北海道の同業者より、北海道東部胆振地震の際に長期にわたる停電でパソコンに入れたデータにアクセスできなくなるという苦労話を聞いた。それをきっかけに、顧客データは国内のクラウドに移行し災害時にもデータへアクセスできるようにした。保存する手順を取り決めて、毎日、サーバー内の財務情報、人事労務管理情報などのデータのバックアップを行い、クラウド化にも対応している。また、停電の発生に備えて地域の避難所として機能できるよう、無停電電源装置及び自家発電設備等の導入を検討している。