
税制活用により4,000万円の費用を上乗せ、
導入初年度の納税額を大幅軽減!
油脂静岡工場で自動車のブレーキ液、クーラントの製造販売、別拠点ではゴム部品、アルミ部品を製造販売。電気自動車対応など、新製品の開発にも積極的に取り組んでいる。自動車産業のサプライチェーン上、重要な位置にあり、地域経済にも貢献している。
制研化学工業株式会社
- 所在地:東京都港区赤坂一丁目1番12号
- 業種:製造業(自動車関連製品)
- ホームページ:https://www.seiken.com/
設備の被災を契機に策定を決意、
新たな災害リスクを加えて計画変更も!
令和元年の台風第19号により油脂静岡工場(菊川市)近隣を流れる江川(牛渕川支流)が氾濫、ひざ下レベルの浸水で設備被害を受けたことを契機に、防災対策の必要性を再認識した。
設備投資にあたって、中小企業防災・減災投資促進税制の利用が可能な事業継続力強化計画を策定することとした。
台風による水災を対象リスクとして令和2年2月に認定を取得した。同年8月、対象リスクに地震も加えるかたちで変更を申請した。並行してBCPも策定している。
設備投資に中小企業防災・減災投資促進税制を活用!
投資総額:約2億円


各設備について、減価償却の1年目に20%の特別償却を計上。新型コロナウィルス感染症流行の影響等により、将来の業績見通しが不透明な中、資金的に余裕があるうちに前倒しで償却を進めることができ、事業継続力強化計画の認定取得はメリットが大きかった。

導入設備の効果で台風による浸水被害はゼロに!
油脂静岡工場付近では、足首程度の浸水が度々発生しているが、事業継続力強化計画策定後は、防水板、排水ポンプの設置等が功を奏し、浸水による被害は無い。令和4年台風第8号でも、近隣の商業施設等の中には浸水により1日程度、営業を停止したところもあったが、当社では浸水被害は発生しなかった。
【平時の取り組み】
本社・油脂静岡工場にて、それぞれ年2回の訓練を実施。
本社:シェイクアウト訓練(自社主催)、避難訓練、消火訓練等
静岡:自主訓練及び消防署との連携訓練
防災・減災対策には、状況によって多額の費用を要する場合もある。中小事業者としては、事業継続力強化計画の認定制度で用意されている公的な支援策等も有効に活用しながら、対策の充実を図りたいところだ。