意識調査から見えてくる中小企業を取り巻くリスクと損害保険 ~一般社団法人 日本損害保険協会~
一般社団法人日本損害保険協会では、事業者向けの特設サイト「
企業のための保険ナビ」において、中小企業の方を対象としたリスク意識・対策実態調査に関する調査結果を公開しています。
また、事業者を取り巻く様々なリスクやそれに備える損害保険に関する情報も提供しています。以下にその概要をご案内します。
- 目次
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中小企業のリスク意識・対策実態調査の結果
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自社が抱えるリスク診断
中小企業のリスク意識・対策実態調査の結果
企業は、自然災害やサイバー攻撃など、予測不能とも言える様々なリスクに日々晒されています。
中小企業の経営者と従業員1,050名を対象に実施した2024年度の調査結果では、「何らかの被害を受けたことがある」と回答した割合は3割近く、4社に1社が被害を受けています。
※グラフは「中小企業のリスク意識・対策実態調査2024」を基に作成(以降、同様)
意外と身近に潜んでいるリスクに対して、どのように備えたらよいのでしょうか。
リスクに対する備えとしては、「損害保険の加入」が6割を占めており、多くの企業が損害保険でリスクに備えています。また、実際に被害にあった企業においても、約半数(48.9%)が取るべき対策として「損害保険の加入」と回答しており、備えとしての損害保険の有効性が伺えます。
損害保険で備えたいリスクとしては、 「自然災害」が最も多いですが、 特に近年は、 「サイバーリスク」への 注目度が高まっています。
今回取り上げた調査結果のほかにも、リスク別の対策状況や実際の被害内容・被害額、業種別の損害保険の加入状況等に関する調査結果もまとめておりますので、詳細は以下「報告書」をご覧ください。
<2024年度意識調査 報告書>
https://www.sonpo.or.jp/sme_insurance/assets/pdf/sme_report2024.pdf
自社が抱えるリスク診断
上記でご紹介のとおり、リスクに対する備えとして、「損害保険の加入」が有効であると考えられる一方で、被害にあった企業の約半数が「リスクに対する備えが不足していた」と回答しており、その対策は十分ではない状況です。
損害保険の加入や見直しを検討する際は、まず自社のリスクを正しく認識し、自社の業種や事業内容にあった損害保険に加入することが肝要です。
日本損害保険協会では、企業を取り巻く6大リスク(※)を簡単にチェックできる診断コンテンツを特設サイト内に設置しておりますので、是非ご活用ください。
(※)6大リスクとは、事業活動に潜む主なリスクを大きく「企業財産のリスク」、「経営者・役員のリスク」、「従業員のリスク」、「事業中断・利益減少のリスク」、「賠償責任のリスク」、「社用車のリスク」の6つに分類したものです。
<診断コンテンツ>
https://www.sonpo.or.jp/sme_insurance/riskcheck/
企業を取り巻く6大リスクとそれに備える損害保険については、特設サイト内や啓発チラシにまとめておりますので、詳細はそちらをご参照ください。
<啓発チラシ>
https://www.sonpo.or.jp/sme_insurance/assets/pdf/sme_flyer.pdf
社会情勢や自然災害、国際情勢の影響など、企業を取り巻くリスクは年々変化しています。中小企業においても増加するリスクへの対策に加え、経営責任としての損害保険加入が大切です。もしもに備えて、必要な損害保険の検討や見直しをしてみてはいかがでしょうか。
記事執筆者
一般社団法人 日本損害保険協会
業務企画部 地震・火災・新種グループ
https://www.sonpo.or.jp/
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