大人数カードゲームで、備えの重要性を体感・共有【神奈川県商工会連合会】
「ジギョケイ Business Survival WORKSHOP」カードゲームは、ジギョケイ策定後の訓練・見直し用に開発したものですが、自然災害等の脅威を再認識し、非常事態に備える意識を醸成できますので、まだジギョケイを策定したことがない方にもおすすめです。
今回は、100名近い多数の参加のあった神奈川県商工会連合会の研修会でのカードゲーム・ワークショップについてご紹介します。実際にどのようにワークショップを行ったのか、準備段階から詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
今回は、100名近い多数の参加のあった神奈川県商工会連合会の研修会でのカードゲーム・ワークショップについてご紹介します。実際にどのようにワークショップを行ったのか、準備段階から詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
研修会の概要
- 研修会名
- 神奈川県商工会連合会 青年部女性部合同研修会
- 研修日
- 令和7年12月10日(水)
- 会場
- レンブラントホテル海老名(神奈川県海老名市中央 2-9-50)
- 参加者
- 青年部・女性部の部員と担当職員 95名
- テーマ
- カードゲームで学ぶ!事業継続力強化計画の第一歩
- 目的・ねらい
- 「事業継続力強化計画」策定に向けて、カードゲームを通じて災害対応の課題を可視化し、未策定事業者が自社のリスクと対策を具体的に考えるきっかけ作りを行う。
神奈川県商工会連合会で毎年実施している青年部と女性部の合同研修会でカードゲームを使っていただきました。講師・ファシリテーターは、中小機構でジギョケイの策定支援を行っている中小企業アドバイザー(災害対策支援)が務めました。ジギョケイをまだ策定していない方が多かったので、カードゲーム形式のワークショップを90分間実施した後、ジギョケイの紹介を20分間行なっています。
カードゲーム・ワークショップの準備
1.グループ分け
当日、会場には3×4列で12台の丸テーブルが設置されました。1テーブルの人数が10名程度と多かったため、各テーブルを2つのグループに分けて計24グループを編成しました。1グループあたりの人数は4~5名で、青年部と女性部の混成となるように配席しました。
2.配付資料、ツール
各テーブルには事前に、1グループあたり、ゲーム用のカード3種類(計3枚)、模造紙(1枚)、模造紙記入用のマジックペン(1セット)を配置しておきました。また、参加者全員に、模造紙に貼る付箋(数枚)、個人演習用のワークシート2種類(計2枚)を配布しました。
カードについては、席が離れていても見やすいよう、今回はA4用紙に印刷したものを用意しました。ワークショップは2回実施しましたが、1回目用の「初動対応カード」は地震2種、大雨2種の計4種に限定し、各グループにそのうちの1種をランダムに配置しました。
カードについては、席が離れていても見やすいよう、今回はA4用紙に印刷したものを用意しました。ワークショップは2回実施しましたが、1回目用の「初動対応カード」は地震2種、大雨2種の計4種に限定し、各グループにそのうちの1種をランダムに配置しました。
2回目用の「災害カード」、「インフラカード」も同様に各2種に限定し、それぞれ1種を各グループにランダムに配置しました。1回目と2回目のゲームの設定に、連続性は無いものとしました。また、今回のゲームでは、「役割カード」は使用しませんでした。
模造紙については、1回目用には左側上部に「被害想定」、右側上部に「初動対応」と記入しておきました。2回目用には左側上部に「事業継続への影響」、右側上部に「対策」、その下に「事前」、「事後」と記入しておきました。それぞれの項目について、「ヒト」、「モノ」、「カネ」、「情報」の視点で記入するように指定しました。
カードゲーム・ワークショップの進行
カードゲームの趣旨や要領、注意事項等について、オリエンテーションを行った後、1回目・2回目のゲームを各40分の時間枠で実施しました。
1回目
各グループに与えられた「初動対応カード」に記載された地震または大雨の災害状況、インフラ状況に応じて被害想定と初動対応を検討しました。5分間でワークシートを参照しながら、各自が付箋に記入し、20分間のディスカッションで共有、意見交換しました。
最初のうちは、なかなか付箋に書くことが思い浮かばない参加者も見受けられましたが、次第に議論が活発になって行きました。当初用意した付箋では足りなくなり、追加分が配られました。
代表して1グループが発表し、参加者全員から大きな拍手を受けました。
各グループに与えられた「初動対応カード」に記載された地震または大雨の災害状況、インフラ状況に応じて被害想定と初動対応を検討しました。5分間でワークシートを参照しながら、各自が付箋に記入し、20分間のディスカッションで共有、意見交換しました。
最初のうちは、なかなか付箋に書くことが思い浮かばない参加者も見受けられましたが、次第に議論が活発になって行きました。当初用意した付箋では足りなくなり、追加分が配られました。
代表して1グループが発表し、参加者全員から大きな拍手を受けました。
2回目
各グループの「災害カード」、「インフラカード」に応じて、「ヒト」、「モノ」、「カネ」、「情報」という経営資源の視点で、事業継続への影響と事前・事後の対策を検討しました。
個人作業、ディスカッション、全体発表の要領や時間割りは、1回目と同様で進めました。
インフラ全滅のカードに悩むグループなどもありましたが、熱心な検討、活発な意見交換が行われ、ワークショップの雰囲気も大変盛り上がりました。
各グループの「災害カード」、「インフラカード」に応じて、「ヒト」、「モノ」、「カネ」、「情報」という経営資源の視点で、事業継続への影響と事前・事後の対策を検討しました。
個人作業、ディスカッション、全体発表の要領や時間割りは、1回目と同様で進めました。
インフラ全滅のカードに悩むグループなどもありましたが、熱心な検討、活発な意見交換が行われ、ワークショップの雰囲気も大変盛り上がりました。
2回のゲームとも、ほぼ予定通り順調に進み、所定の時間で訓練が終了しました。
参加者の感想
研修会後のアンケートでは、「自社のリスクと対策を考えるきっかけになった」との回答が96.6%でした。また、ジギョケイの策定の意向については「既に策定済み」が6.8%、「ジギョケイを策定しようと思った」が78.0%、合わせて84.8%でした。
個別の感想としては、以下のような声が寄せられました。
- 身近におこる災害について、真剣に考える事が必要。
- 自分の店の状況を改めて見回し考えさせられた事はよかった。
- 自分の事として考えていこうと思った。
- 他の人と話す事により、自身に不足している事の確認ができた。
- ヒト・モノ・カネ・情報についての、皆様との話し合いは非常に良かった。
- 目線の違いが多々あり、新たな発見となった。
- みんなが防災を意識して行動できると良いなと思った。
- 非常事態に対応するための事前準備が必要。
- 災害時に具体的にどうするのか考える事ができた。
- 近所のハザードマップをよく見ておく。それにより動きが変わるので。
また、研修会でジギョケイに興味を持ち、早速策定して申請直前という参加者もありました。
カードゲーム形式のワークショップによって、皆さん、災害等の脅威と対策の必要性を改めて自分事として認識し、他の参加者との意見交換を通じて、自社の問題点についての気づきや取組のヒントを得て頂いたようです。
ジギョケイやBCPをブラッシュアップして行くための教育・訓練はもちろん、自社を取り巻くリスクを確認し、事業継続の意識を醸成するツールとしても、「ジギョケイ Business Survival WORKSHOP」カードゲームを活用して頂ければ幸甚です。
ジギョケイの策定についても、カードゲームをはじめとした訓練等の日頃の取り組みについても、中小機構へのご相談をお待ちしています。
ジギョケイやBCPをブラッシュアップして行くための教育・訓練はもちろん、自社を取り巻くリスクを確認し、事業継続の意識を醸成するツールとしても、「ジギョケイ Business Survival WORKSHOP」カードゲームを活用して頂ければ幸甚です。
ジギョケイの策定についても、カードゲームをはじめとした訓練等の日頃の取り組みについても、中小機構へのご相談をお待ちしています。
【記事執筆者】
福泉 裕
独立行政法人中小企業基盤整備機構 中小企業アドバイザー(災害対策支援)
中小企業診断士、1級販売士、防災士
素材メーカー勤務を経て独立。東日本大震災後、BCP指導者育成研修の運営を担当。以後、BCP(事業継続計画)や事業継続力強化計画の策定・運用をはじめ、中小事業者の強靱化支援を実施している。
独立行政法人中小企業基盤整備機構 中小企業アドバイザー(災害対策支援)
中小企業診断士、1級販売士、防災士
素材メーカー勤務を経て独立。東日本大震災後、BCP指導者育成研修の運営を担当。以後、BCP(事業継続計画)や事業継続力強化計画の策定・運用をはじめ、中小事業者の強靱化支援を実施している。