作業時間の短縮を図る
会社が市街地にあるため渋滞等で無駄に移動時間がかかるので、車移動の時短も考え便利な中城地域に新ヤードと新事業所を設置。海外からのコンテナを新ヤードに直接運び込めるようになり、4人で3時間ほどかけていた作業がフォークリフトの導入により、1人の人間で、15分程度で行えるようになった。新ヤードは事業継続という目的だけでなく、働き方改革と生産性向上にも役立っている。
新事業所の設置で作業の時短を目指した
自社で販売しているホテル仕様のコンテナハウスを新事業所として設置。テレワークも利用して本社に出社せずに移動時間の短縮化を図り、大型車両も増やして仕事を効率化することにより従業員からは、これまでよりも「疲れが減った」との喜びの声も。テレワークについては、海外との取引で使っていたので慣れていた。新事業所設置はコロナ対策でもあり、現場と事業所(経理部門)とを分割した。
新ヤード拡張が、サプライヤー機能の強化につながる
海外との直取引で仕入れた商品を、物流センター並みの新ヤードに在庫としてストックしているために、いざという時、本土のサプライチェーンに頼ることなく、沖縄県内で事業が成り立つ仕組みを構築している。コロナ禍でも、物流・共有を止めなかったことが各所で評価され、新しい取引、商談の話が寄せられるようになった。
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従業員への周知方法
従業員に災害時の事業継続の考え方の説明会を実施。非常時の連絡体制も整えたことで日頃から従業員とのコミュニケーションを図り、周知を日常的に行っている。そのような普段のコミュニケーションが災害時には役立つと思う。家族との日常会話の中で、防災の話題がのぼるようにもなった。
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苦労した点・工夫した点
災害は会社も一大事であるが、個々の従業員にとっても一大事であるため、家族を含めての防災対策を考えた。昨今は、プライバシーを大切にする考えもあるが、従業員と家族を大切にする姿勢を伝えながら、業務的な「連絡網の整備」から一歩進み、温かみのあるやりとりや信頼しあう関係性を築くことができるよう状況を整えていった。
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今後の展望
土嚢や防護服、マスクなど、災害時に役立つ商品の在庫が多数ストックされているので、いざという時には、在庫商品を積極的に配布するなど、資材の有効活用を行えるようにし、地域社会の安全と継続に貢献できるようにしていきたい。沖縄は、停電が多い場所でもあるため、ソーラーパネルなど非常用の電源を早々に導入したい。
万が一の事前対策は、絶対に行ったほうがよいと思っている。加入している一般社団法人 沖縄県産業資源循環協会にも、「事業継続力強化計画」について話し、今後、仲間を増やしていきたい。